評価:★★★★☆

タイトルとジャケットを見れば分かる通り、天才少年の話。
というと元も子もないんだけど、なんか、そんな話。
可愛い・キレイ・毒々しい
監督は『アメリ』のジャン=ピエール・ジュネ。
っても、アメリ観てないので評価できない。。
まぁ、可愛らしくキレイだけど、時々毒々しくなる映像は、なんとなく彷彿とさせる気がする。
アメリもコントラスト強めの映像で、相反するイメージを同時に詰め込んだような映像が印象的な作品だったんだと思う。
もっというと、それがあの時代にマッチしたことで、爆発的な人気につながったんじゃないかと、個人的には推察している。
天才という生き物
さて、話を戻そう。
個人的に、“天才”という生き物が好きなので、この主人公はとても良い。
それに、他の登場人物も、それぞれに特徴的で、記憶に残る。
キャラが立っているというのは、エンタメという意味で見ている映画に関しては、ストーリーや関係性の把握という意味でも、頭を使わなくてよくするための重要なツールとしての作用がある。
一方、本作品のストーリーは、想像はつくものの、逆に言うとスムーズで、見ていてストレスが少ない。
ただ、インパクトが薄いぶん、なんとなく観るのには向いているが、じっくり味わう類のものではない気がする。まぁ、エンタメって意味では、これもいいように作用するので、どちらかというと褒めているつもり。
総じて、昔『アメリ』に抱いていたイメージ(観てはない)に近いんだろうな。