ハーブ&ドロシー アートの森の小さな巨人

評価:★★★★☆

ハーブ&ドロシー

ハーブとドロシー、ナショナルギャラリーに多数のアートを寄贈したアートコレクター夫婦。

揃って月給をもらう公務員にも関わらず、その情熱と行動力で貴重なコレクションを築いた二人のドキュメンタリーというか、インタビュースタイルの映画。

結論から言うと、これはオススメ。

アートコレクター

知らない人の方が多いと思うけど、実は世の中にはアートコレクターがたくさん存在する。

それは、(イメージ通りの)大金持ちだったり、先祖代々コレクションをしているような筋金入りばかりではない。

普通に給料で生活をしている人や、(イメージにないという意味で)肉体労働者、コツコツと暮らす公務員、もちろん余裕のあるお金で買う人もいるし、切り詰めたお金で集める人もいる。

日本での話だ。。

まぁ『アート』なんていうと、バブリーな時代を過ごした人からすると「値段が不安定で怖い」だとか「結局、一部の人(画商?)が値段を決めいてる」だとか思いがち。

ほかにも「本物か偽物か分からない」という人もいそうだ。

総じて、個人的に日本でのアートに対する一般的な感覚は、こんなものだと思っている。

あくまで一般的な感覚、ね。

でも、そうじゃないことを知っておいて欲しい。

アートが存在する理由

アートを創る側も、観る側も、売る側も、買う側も、そこに本当に価値があると信じている(あるいは信じられる)から、アートってものが存在しているってことを。

確かに、値段が不安定になることもある。

でもそれは、市場の(経済の)影響を色濃く受けやすいという意味で、アートそのものの価値の変動によるものではない。

値付けだって、その作品の価値を感じられるか否かにかかっているものだ。

本物か偽物か分からない?そんなの上っ面で、つまり高いか安いかでアートを見てるからじゃないか!

自分という個人と、対象というアートとが、ちゃんと理解し合えれば、その価値や価格、存在意義は見えてくるものだろう。

普通の二人が選んだアート

脱線した。

とにかく、この映画は普通の二人・・・とは言っても生活における側面のことだが・・・が、その人生をいかにアートに捧げたかを描いている。

逆に言うと、媒体がアートであるかは問わないが、何事にでも人生を捧げることができるというケーススタディを示していると思った。

また、この二人が選んだアートというものが、いかにハッピーで豊かで自由なものかを語っているようにも思った。

ということで、第二弾となる『ハーブアンドドロシー ふたりからの贈りもの』が観たい。

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