シーズン5まで×10話くらいあるので、休みのうちに一気観しましょう!
評価:★★★★★

アップルやグーグル、アマゾン、フェイスブックをはじめ、アリババやウーバーなども軒を連ねるハイテクの街として知られるシリコンバレー。
そこで、自身のプログラミングスキルでアプリ・サービスを立ち上げようとする若者?たちの奮闘を、コミカルに、かつ意外とそれっぽく描いたドラマ。
というのがざっくりとした説明でしょうか。
HBOと、「リストラ・マン」や「ビーバス&バットヘッド」でおなじみの型破りなクリエーター、マイク・ジャッジが贈るコメディシリーズの第1シーズン。新興ハイテク会社と、それを儲かる大企業に押し上げようと奮闘するオタクな若者たちのクレイジーな世界を描く。
Amazon Prime
アメリカンドリームに憧れて
2000年頃を境に、パソコンやインターネットが一般に普及し、iPhoneを中心としたスマートフォンの台頭により、手の中に新しい世界が広がる時代に突入しました。
それと同時に、そこではこれまで(アナログ・現実の世界)では考えられなかったような新しい価値観が次々に生まれていっています。
キャッシュレスや仮想通貨もそうだし、通販の爆発的浸透もそうだし、IoTと呼ばれる家電のコンピューター化もそうだし、ユーチューバーもそうだし、世界中とボーダレス・シームレスに繋がり会えるSNSなどもそう。
そんな潮流を牽引するアメリカでは、フェイスブックのザッカーバーグがそうであったように、いわゆるオタク(ギークであってナードではない)がまたたく間に億万長者みたいな、いわゆるアメリカンドリームと呼ばれる現象があちらこちらで散見される。
日本でもメルカリなど、突如として現れ、すでに生活の中に当たり前の顔をして存在しているサービスなどが見られる。
この時代に生きていたら、実行の是非はともかく、誰もがあこがれを抱くアメリカンドリーム(ここではひとまとめにそう呼ぶ)が、ドラマによって疑似体験できるような物語になっている。
個性的なキャラクター
さきほどオタク(ギークであってナードではない)と書いたが、主人公は、というかチームの多くはオタクと思われる人たち。
プログラミングスキルを武器に世界と戦おうとする(少なくとも戦えると信じ切っている)主人公のリチャード、悪魔主義者でシニカルなギルフォイル、見栄っ張りで優秀なのにちょっと抜けてるディネシュ。
対して、ちょっとマーケティングっぽい人は、急に雄弁(というか口だけで生きてる感じ)になるのが面白い。
同じチームのアーリックや、敵(大企業CEO)のギャビン・ベルソンは、行動が伴わないにも関わらず、言葉巧みに流れを(そこに向かうエネルギーも含めて)誘導していくほどの話術?勢い?を持っている。
毎話、笑いと興奮がある
一話完結ではないものの、ちょっとした大失敗(変な表現だが正しい気がする)と、ひょんなことからのリカバリー、そして勘違いして調子に乗って・・・という一連の流れを数話で繰り返しているような、見ていて安心感のある進み方をする。
そのわりに、毎話、くすっとする場面や、ドキドキと続きが気になる場面がある。
しかも、とてもスピーディーに進むので、続きが気になって仕方ない。
日本の週イチのドラマスタイルだと興奮が持続せずに冷めそうなもんだけれど(日本のドラマはそれようの作りだから問題ないと思うが)、シーズンを一気観することができるので、寝不足になること間違い無しのドラマだ。